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JJの気まぐれブログ

将来の展望(2)

前回の”将来の展望(1)”を投稿した後自分なりに大学院やその後のキャリアのリサーチをしてみました。まだこれと言った決断はできていませんが、少なくとも現実的に目指したいオプションはいくつかに絞れてきそうなので今回はそれをシェアしたいと思います。今回のポストはたくさんの人に読んでもらって出来ればアドバイスも欲しいので、SNSで拡散してみようと思います。

まず最初のリサーチとして学位について確認しました。僕は今ワシントン大学の3年生で一応生物専攻として勉強しています。順調に行けばあと1年半後の2021年6月にBachelor's Degree (学士)を取得することができます。専攻によって卒業要件が異なるだけなので、このまま生物専攻か大学院によっては生化学(Biochemistry)専攻に変えることもオプションとして考えています。そしてギャップイヤーなしでストレートに大学院に進学すると考えると2021年9月からは2年かかるMaster's Degree (修士)、4〜5年かかるPh. D (博士)、または4〜7年かかる専門職免許(医師免許、歯科医師免許、薬剤師免許)のいずれかに進学することができます。もちろん他のオプションも多々あることとは思いますが、僕の興味のある分野は医学・薬学分野なので、他の分野については触れずにこの分野での可能性のある選択肢とそれぞれの長所・短所を書き出していこうと思います。

〜Master's Degree of Science in pharmaceutical science/ pharmacology/ biomedical science〜

まず1つ目の選択肢として考えているのは薬学・薬理学の分野で修士を取得することです。高校卒業時・大学入学時には日本の薬学部で学位を取得した後、日本またはアメリカの大学院で修士を取るのが目標だったので今でも第一候補として考えているオプションです。卒業後の進路としては製薬会社で働いたりFDAなどの政府機関、大学の研究所などで働くことができます。研究者としてキャリアを積むためには修士後さらに3年ほどかけて博士を取得する必要がありますが、個人的には博士は今のところ全く考えていません。このオプションで進む場合はファイザーやロシェなど世界トップクラスの製薬会社で研究とビジネスの架け橋としての立ち位置で仕事ができれば楽しそうだなと思っています。この進路の長所は大学院が2年ということで出費を抑えられること、早めに社会経験を積み始められるとこ、製薬会社に入りやすい進路であること、将来的にアメリカだけでなく日本を含む他国でのキャリアのオプションもあることです。短所は製薬会社での給料は他の医療系専門職と比べると低いこと(平均年収は約$70~80k)、卒業のために苦手な論文を書かなければならないことです。

〜Pharm D〜

2つ目の選択肢として考えているのは薬学の大学院に進学して4年かけて薬剤師免許を取得することです。卒業後の進路としては病院や製薬会社、薬局で薬剤師として働くことです。この進路の長所は給料が安定していいこと(平均年収はシアトルでは$120k)、4年という長すぎない期間で働き始められること、ワシントン大学のPharm D進学の要件は比較的軽いため準備が簡単なこと(特別な試験がいらない、内部進学だと単位認定のプロセスがいらない)です。短所は今のところ薬剤師の仕事にあまり魅力を感じていないこと、免許職なので将来国をまたぐ引っ越しが難しいことです。

〜School of Medicine〜

3つ目の選択肢として頭の片隅にあるのは医学大学院に進学して4+3年かけて医師免許を取得することです。卒業後の進路としてはあらゆる医師としての職業が考えられます。万が一医学部に進学することにしたらアメリカ西海岸でファミリードクターをやってみたいです。西海岸には特にアジア人が多く住んでいるので中国語までマスターしてアジア人メインのファミリードクターになれば一生の仕事にできそうだからです。ただ、万が一医師免許を取得したとしても、開業するには人脈や多額の頭金が必要になるので現実的かと聞かれると今のところ微妙です。このプランの長所は給料がすごいこと(ファミリードクターの平均年収は約$240k、上限なし)、一生仕事に困らないこと、今までの国際経験や学業成績など自分の全てを活かせる仕事であることです。短所は学費もすごく高いこと、一人前になるまで7〜8年かかってしまうこと、そもそも入学自体がとても難しいこと(倍率は基本10〜15倍)、準備もすごく大変なこと(MCATという専門試験、医療エリアでの社会経験など)、入ってからの勉強も大変そうなこと、一生アメリカに暮らす覚悟がないといけないことなどです。めちゃくちゃ大変なので相当な気持ちがない限りは目指してはいけない分野だと思っています。

〜School of Dentistry〜

最後に紹介する選択肢は歯学大学院に進学して4+3年かけて歯科医師免許を取得することです。僕が通っている歯医者さんが女性の日本人の先生で、子育てをしながら充実して働いているのを見て憧れています。ただ先生はいつも、アメリカは何か医療ミスをするとすぐに裁判で訴えられるから医師系の専門職はあまりおすすめしないと言ってきます。このオプションの長所は給料が高い上(平均年収$180k)医学大学院より進学・卒業ともに比較的容易であることです。その他の長所医師との長所と同じです。短所はやはり引っ越しが難しいこと、大学院で7〜8年は長いので学費の出費がままならないことなどです。

ざっと4つのオプションを書き上げてみましたが、ここからはこれらの比較・現実的に考慮しなければならないことを踏まえてもう少し分析してみたいと思います。ちなみにどのオプションに進むとしても2020年9月くらいまでには願書提出準備完了くらいまでは持って行かなければならないので、準備期間を考えても遅くても2020年の4〜6月くらいを進路選択のデッドラインに考えています。

さて、書き方的に伝わってはいるかもしれませんが後半2つとして挙げた医者・歯医者のオプションは自分の中ではほぼ排除しています。もちろん給料ややりがい的にも魅力的なオプションではあるのですが、今から約10年もかけてストレスに耐えながら勉強・競争していくのはあまり望んでいないからです。ただ一度きりの人生長い目で見て、自分の全てをかけて大勝負に出るとしたらありなのかなとは思っています。もしお金や時間を全く考えなくていいのなら何年かけてでもファミリードクターにチャレンジしてみたいです。

現時点での有力オプションは前半2つに挙げた”薬学でマスターからの製薬会社”または”薬剤師免許取得”です。お金で言えば薬剤師は安定してそこそこ稼げますが、製薬会社でも仕事によってはそれ以上稼ぐことも可能ではあります。ただ給料の安定性だけで言えば薬剤師の方が数段上です。薬剤師の4年に対しマスターは2年で終えられるのでそれは魅力ではあります。どこの大学に行っても学費は基本$30k~$50kはするので2年で終わるマスターだとそれこそ行ってみたい、さらに学費の高い一流大学にもチャレンジしやすいからです。興味的にはマスターからの製薬会社の方が楽しそうではあるのですが、正直どこの製薬会社でどの役職として働けるかに関しては曖昧なことばかりなので不安もそれなりにあります。給料も安いところではかなり安いみたいなので興味を求めてリスクを取るか、少々時間をかけて安定な道からアプローチするかの選択を迫られているのかなとは思います。もちろん薬剤師免許を取ってから製薬会社で薬剤師以外の仕事をすることも可能ではあると思うのですが、マスターでの論文や研究メインの勉強と薬剤師免許取得のための勉強はやはりかなり違うので、より興味のある研究分野の勉強という意味ではマスターの方が合っています。

結論を言うと、’直感とリスク無視の勝負に出るならマスターからの製薬会社。とりあえず安定からの人生を目指すなら4年かけて薬剤師免許取得。30歳までの人生を全て勉強に費やしある程度の借金をしてまで高収入とやりがいのある安定した仕事のために大勝負に出るならファミリードクター。歯医者さんはかっこいいけど自分にはなんか違う気がする。’です。もちろん自分が気づいていないだけで他の分野の方が実はやりたかったり、日本に戻ったり他国に行くといったオプションもゼロではないのですが、今のところはこの4つ(3つ)で考えています。これを読んでみての感想や直感でいいので僕・私だったらこのオプションを選択するかなといった考えがあれば是非教えてください。この3つに関しては深かれ浅かれ何年もかけて迷っている選択肢で何か決め手になるファクターがなくて困っているので助けてください。日本の大学をやめてアメリカに来た時も友達や知り合いの励ましや賛同がかなり助けになったので、なんでもいいのでアドバイスをもらえたらとても嬉しいです。長い文章を読んでいただきありがとうございました。