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JJの気まぐれブログ

なぜ社会的地位にこだわるか

お久しぶりです。時間が流れるのは早いもので2月ももう下旬に差し掛かりました。1、2月はとにかく仕事・バイト・ジョギングと体力をさらにつけることをメインに、余った時間は少し勉強はしながらも基本的には体力回復に使ってきました。仕事、バイトでは新しい出会いや刺激は特になくジョギングは1人で黙々とやってきたので、人間関係は今までになく無風の毎日でした。もちろん仕事もバイトも楽しいことはある程度はあるのですが、心の底から熱くなるような楽しさではなくふっと楽しいカジュアルな部類のハピネスなので、人生レベルで見るとつまらない毎日だなと感じてしまいます。とはいえ自分の理想が高すぎるというか特殊なだけで実は自分の過ごしている毎日は幸せなものなのではないか?とも思えてきたので今回は客観的かつ主観的に僕の日常と感情を分析していきたいと思います。

 

まず日常なのですが、わかりやすく共有するために1週間のスケジュールを軽くまとめたいと思います。月~金:本職(ラボの化学者の仕事)7:30~15:00、水・金・土:バイト(レストランサーバー)17:30~21:30。本職は通勤は車で10分のため起床時間は平日は大体6:45、帰宅は15:15くらい。バイトは通勤車で5分でシフトがある平日の日は本職から帰ってきて2時間休憩してバイト後に1時間リラックスして23時就寝。シフトがない平日は帰宅後約7時間は寝るまでフリータイム。土曜日はシフト以外はリラックス、日曜日は丸1日リラックスというスケジュールです。もちろんたまに代打で日曜日の昼か夜にシフトに入ったりしてシフトが週4回や5回になる時もあるのですが、基本的には週合計労働時間はランチ休憩抜きバイト込みで42~50時間ほどになります。

 

もうすでにお気づきの人も多くいるとは思いますが、僕がバイトをしながらも苦しすぎないスケジュールを組めているのはフルタイムの化学者の仕事が楽だからということに尽きます。仕事の社会的意義的にはかなり大事なことをしているのですが、1人1人に与えられたタスクは割とシンプルで、タスク柄どうしても化学溶液を混ぜる時間や待ち時間など実質休憩できる時間がかなり多いため8時間働いたとしても実際に労力を使うのはせいぜい2、3時間です。それでいて僕の部署はホワイトな会社の中でもさらにホワイトな環境を極めた職場で所謂定時といったものが存在しません。だからと言ってフレキシブルタイム制という訳でもなくタスクさえ終われば1時間くらいだったら早く帰ってもオッケーで、ランチ休みも半永久のようなものなので僕は1日平均1時間近くランチ休憩をとっています。つまり一般会社の労働時間の計算方法を使うと僕の1日の労働時間は6時間半ということになります。それに加えてその中でも3、4時間は同僚とおしゃべりをしたりパソコンや携帯をいじったりしているので正直会社でストレスが溜まることはほとんどありません。

 

これだけ聞くと今の仕事に文句なんてないだろう、と思われるかもしれませんが、僕が満足しきれない理由は主に2つあります。1つ目は給料面です。僕のポジションの年収は今年少し上がったこともあり$52750です。税金や社会保障など諸々引くと手取りだと年で$43000くらいです。これに加えてもらえるボーナスがかなり残念で僕はポジション柄ほとんどボーナスがなく貰えて1年で$1500(年収の3%弱)だそうです。これはシアトルのスタンダードを考えると新卒であることとバイオテク・製薬という業界を考慮しても少々弱いです。家からさらに近い距離に同業種の会社が3つあるのですが、その中の2つは給料が今の会社に比べるとかなり強く、僕と似たようなポジションで大体$60000+ボーナス$5000~$10000くらいが期待できるそうです。とは言え入るのはそこまで容易ではないので、少し給料が弱い僕の今働いてるような会社で1年~数年経験を積んで給料が強い所に転職するムーブがこの業界ではかなり主流になっています。実際僕が働き始めてから8ヶ月の間にも僕の働いている会社から10人を超える人達がこの2強に移籍しました。

 

僕は働き始めた当初からこの情報はある程度掴んでいて、とはいえすぐ転職することに対する可能性をあまり感じなかったこととせっかく入ったからには1年は続けたい、だけどお金には満足いかない、ということで副業をすることにしました。副業自体は何でもよかったのですが、家からの近さとシフトの時間の実現性、そして効率の良さなど諸々を考慮し、学べることがあり自分の強みも活かせる日本食レストランでのサーバーのポジションで働くことに決めました。最初は給料の詳細を知らなかったので、月50時間くらい働いてグロスで月$1000、手取りで$800くらい稼げたらいいなという気持ちで働き始めました。すると嬉しい誤算でチップがかなり良かったのと、より責任のあるタスクを任されるようになり去年の下半期は40~50時間のシフトで手取りで安定して月$1500が出せるほど稼げました。

 

今までの自分のシフトと毎回のチップをデータ化してみたところ週平均シフト2.7回=月12シフトくらいでグロスで月$1800くらいの計算になったので、それを12倍するとバイトで稼げる今年の年収期待値は年グロス$21600になります。これと本職の$52750を足すと年グロス$74350になるので、多くが移籍したがる2強で働く給料に勝てる計算になります。もちろん2強に移籍してさらにこのバイトをキープすれば給料面では移籍してほうがいいことになるのですが、2強では労働量と求められるクオリティが高いらしいのでバイトができる体力が残っているかはわかりません。

 

ここまでお金の話しを詳しくしてきましたが、結論僕はバイトで給料に対する不満は相殺できています。ということで2つ目の今のポジションに満足できていない点になりますがそれは刺激です。僕は今まで何をするにもモチベーションが常に1番の活力源になっていて、中学受験も高校留学も大学受験も大学編入も全て目の前にある壁に向かって努力することに楽しさを感じてきました。もちろん壁の中には自分のポテンシャルを最大限発揮しても超えられなかったものも数多く存在します。ですがそれにチャレンジするために今までの経験を活かし、作戦を練ってそれを実行していくことが自分をさらに成長させていました。

 

しかし今している仕事はそういった壁がほとんどありません。ラボで行われているほとんどのタスクはしっかりとトレーニングされている人であれば誰でもこなせてしまうもので、陸上で例えると10km30分で走れる人が毎日トラックに来て10km45分で走ってくださいと言われているようなものです。言い方を変えるとチャレンジが全くなく社会的意義は大きくても自分の成長にはあまり繋がりません。

 

ただこうは思いながらももちろん僕にも疑問はあります。そもそもこの世の中の大半の仕事は誰でもトレーニングさえされていればできることなのではないか?ということです。というのも、最先端の研究をしている人を除けば世の中の仕事にそこまで目新しいものがたくさんあるわけではなく、基本的には誰でもそこにコミットすればいつかは出来るようになる仕事しか求人には載っていない気がするんです。医者や弁護士も頭が良くないとできないと思われがちですが、結局要領が良い人が比較的早くなれるというだけで、誰でもなりたければ時間とお金さえあればいつかはなれる職業だと思っています。となると僕の持っている仕事で刺激がないという悩みはどの職業の人でも持ち得る悩みなのだと思います。

 

ということで次の疑問は仕事が楽しいやりがいがある刺激があるというのは一体どんな仕事をどんなアプローチですれば生まれる感情なのか?ということです。1つ目と2つ目に関しては実はストレスが少なくある程度社会的意義がある仕事をしていれば勝手にそう思えるものではないかと思っています。というのもいくら楽しいと言い張れる仕事でもストレスが溜まって心身疲弊させながら仕事をしている人が楽しいと言っても、第三者が聞いても楽しそうには思えないと思うからです。

 

刺激がある仕事というのは前2つもそうですが、個人の価値観によって変わってくると思います。そもそも仕事に刺激が要らず、今の僕の仕事のようなストレスが無く辞めさせられる可能性もあまりない安定な仕事を求める人も一定数いることと思います。僕もそうなれればもしかしたら心の底から幸せになれるのかもしれませんが、僕は残念なことに自分の限界を試し続けられないとモチベーションが出ずに憂鬱になってしまうので解決策を見出さなければなりません。

 

色々考えてみた結果、自分の中では仕事に刺激を求めている以上は転職または進学するしか道はないと今は思っています。とはいえ序盤でも書いた通り最初の仕事は1年はやり切りたいので今すぐ辞めるということではなく、今年の5月以降に何か良いムーブができたらなと思います。今は他業種で全く違うポジションへの転職7割、同業種の2強初めより給料が高く仕事内容のレベルの高いポジションへの移籍3割で考えています。進学に関しては来年の秋あたりを考えています。

 

ここまで読んでくれた人達にももう伝わっているかもしれませんが、僕はかなり負けず嫌いで社会的地位なども気にしているのだと思います。学生時代にテストの点数や成績で1番を取りたかったように、社会人になった今も給料もたくさん稼ぎたいし、誰でもできる仕事の中でも狭き門がある仕事やよりトレーニングを要する仕事がしたいんだと思います。それは決して誰かを見下したいわけではなく、この負けず嫌いは世界中の全ての人から一定のリスペクトを得たいという欲求から来ています。欲求と言っても自分を称えて欲しいタイプのリスペクトではなく、差別なく見下されずに対等に自分の声に耳を傾けてほしいという欲求です。

 

世界中の全ての人が常識のある国際人であればもしかしたら僕はこんなに自分が行けるところまでチャレンジしなきゃとは思っていなかったかもしれません。しかしながらこの世界には他人を見下したり差別したり軽蔑する人が一定数います。僕はその人達のことが全く好きではないし関わりたくもありませんが、そういう人達の考え方を変えていかないことにはこの世の中は本当に平等で暮らしやすい世界にはなりません。ということはそういう人達と対話する必要性がいずれ出てきます。そうなったときにもし僕が大卒の化学者として20年働いてきて貯金は3000万円ありますというのと、学歴は修士まで取りバイオテクでも十分量の仕事経験があり起業もしビジネスも軌道に乗っていて資産は数百億円あります、と2つの異なる自己紹介をしたらどちらにより耳を傾けてくれるかということです。面白いことに差別をしたりする人達にはもちろん教育を受けずに育った人もいますが、教育を十分に受けて社会で成功を収めていながら自分の価値観で差別・軽蔑する人もたくさんいます。前者はまだ教育をすることで改善が見込めるポテンシャルがありますが、後者に関しては非常にタチが悪くそういう人達は社会での影響力も大きいのでより厄介です。僕の考えではそういう人達と対話をしようと思うと最低限自分もその人達並みに経歴を積まないとそもそも門前払いされてしまうだろうと予想しています。

 

長くなりましたが、僕を日々突き動かしているのはやはり平和で平等な世界の実現で、今はまだまだゴールには程遠いですが毎日1歩ずつでもそのゴールに近づいて行きたいなと思っているだけなのです。たまにこういう自分の思いを活字化しておくと考えていることや悩みが整理できるので久々にブログを更新してみました。今年は日本に遊びに行く予定なのでもし会いたい人いたら随時連絡待ってます!3~7月のどこかを考えているのですが、できるだけ多くの人と会える時期に行きたいのでどの月が会いやすいかも教えてもらえると助かります!